2009年サッカー国際親善試合
日本対オランダ
オランダの東部エンスヘデという街で行われた一戦。
会場にはオレンジカラーに染まった人々が
まるで仮装パーティーのようにそれぞれコスプレをして集まっていた。
この日がハロウィンというわけではない。
ユニホームを着るのではなくて、オレンジ色のコスプレをする。
不思議な習慣だ!
オランダ人にとって国同士の親善試合はお祭り。
勝とうが負けようがどっちでもよくて
面白ければいいという感覚がある。
そして、日本代表サポーター席入口ゲートG前にこんな光景があった。
やってくる日本人サポーターが続々とオランダ人力士と一戦を交えていた。
そこには笑いが絶え間なく響いていた。
敵として迎え入れるのではなく、
お祭りの参加者として迎え入れているような温かさがある
試合はオランダが3-0で圧勝した。
国際交流ってなんだ?
異文化交流ってなんだ?
外交ってなんだ?
帰りの電車の中で考えた。
異文化を受け入れる前に、相手の文化を体験すること。
相手の言葉を覚える前に、身体でコミュニケーションすること。
国任せの行事ではなくて、ぼくらだけでもできること。
そして、窓の外の景色を見ながらふと思った。
あの着ぐるみはいったいどこで手に入れたのだろうか?