自然農とパーマカルチャーデザイン

Natural Farming & Permaculture Design

プロローグ 〜旅の途上での出逢い〜

「うぉー!ウワサは本当だったのか!」

とニンジンが土の中に埋まっているのを見て

感動したのが23歳の春だった。

 

1987年昭和62年に千葉県浦安市に生まれた私にとって里山も田畑も遠い存在だった。

 

小さい頃から友達と外で野球やサッカーをして遊び、

家に帰ってからは兄弟とゲームばかりをするいたって普通の少年であったし、

中学高校と部活動に励み、大学ではバイトと部活に明け暮れる日々だった。

 

大きな転機となったのは大学三年時にサッカーの試合で

右膝の前十字靭帯を断裂する大怪我を負ったことである。

その手術・入院中の病室で出逢った本が

星野道夫著「旅をする木」。

アラスカを旅して美しい写真と素敵な文章を記した名著だ。

 

この本を読んでしまったがために、

私はリクルートスーツを買う予定だったお金をカメラとバックパックに変えて

山に行くようになる。

もちろん、親には就活に行くと言って。

 

大学卒業後も、就職はせずにバイトでお金を貯めては国内や海外をひとり旅をしていた。

 

 

そんな23歳の2月に鹿児島の暖かい日差しの下、

季節労働としてニンジンの収穫・出荷の仕事をするまでの間

私は本当にニンジンが土の中に埋まっているのを見たことがなかった。

 

その経験から私はひとり旅の資金を貯めるために

慣行栽培の現場か山小屋で短期間働くようになった。

 

次の大きな転機は2014年に訪れた。

私は旅中心の生活スタイルをいったん終えるつもりだった。

 

その最後の旅の一年はかねてからの念願だった

アメリカのロングトレイルの聖地ジョン・ミューア・トレイル(JMT)と

ネパールのランタン谷のトレッキングの二つの旅だ。

 

そのJMTを歩き終えた私はヒッチハイクでグランドキャニオンに向かう。

そのときに乗せてくれたヒッピーぽい70代くらいの男性が

私に「パーマカルチャー」という言葉を教えてくれて、彼の自宅に案内してもらった。

 

パーマカルチャーの最初の印象は「自給自足」であり「反現代社会」だった。

そのため、私にはあまり良い印象ではなかった。

しかし、日本に帰ってきてから改めてパーマカルチャーについて学び、実践する中で

私はパーマカルチャーはこれかの時代に、そして現代社会を生きる私たちにとって

最も重要な「暮らしのデザイン手法」だということにたどり着いた。

それは決して単なる自給自足で、ただの反現代社会の暮らしではなかったのだ。

 

現在、私にとってパーマカルチャーとは

「地球を最大限楽しむための学問」

そして、パーマカルチャーデザインとは

「自然を愛する人にとっての楽園づくり」

 


自然農との出逢いもまた強烈だった。

ネパールのランタン谷の最奥地にあるキャンジンゴンパ村のひとつのロッジで

偶然にも日本人のハイカーグループと同じ宿になった。

 

私たちはすぐに仲良くなり、いろんな話を聴かせてもらった。

そのなかで私はこの旅を終えたら田舎で暮らしていくために

木工の学校に通い、畑も本格的に学ぼうと思っていると

なんの気もなしに一人の男性に話をした。

 

するとその方は「そしたら、うちの見学に来るか?」と答えた。

その際に名刺をいただくとそこには「東京大学名誉教授 木嶋利夫」と書かれていた。

 

帰国後、木嶋先生のことを調べ、著作をいくつか読んだ。

私が一番驚いたのは自然農がきちんと科学的に解明され、研究されていることだった。

 

ずっと慣行農業の現場で働いていた私は

無農薬無肥料」の自然農の話は聞いたことがあったが

それは眉唾ものであり、疑わしいものだったのだ。

 

それが日本の最高学府である東京大学でも研究されている!

その驚きと興奮とともに私は木嶋先生の畑に見学させてもらったのである。

 

旅というものは本当に面白い。

こういう運命を感じる出逢いがあるのだから。

 

そこから私は1年間全国を回り、

有機栽培や自然栽培、自然農を実践している方たちのもとで

研修を受けてきました。

 

2016年に島根県に移住したのをきっかけに

小さな畑で自然農を実践し始めます。

が、しかし私の1年目の収穫はミニトマト3つだけ。

 

そこから私は徹底的に学び、実践し、観察し、自然と対話していきました。

そして今現在私の畑では100種類以上の野菜と穀物を栽培し、

ほとんど自給に成功しています。

もう何年も野菜は買っていません。

 

その対話と実践のなかで、

私は「こんな面白い世界を農家さんだけがするなんてもったいない!」

と強く思い、誰もが無理なく家庭菜園を始め、数年後には自給できるようになる

知識(知恵)、技術(農法)、思想(哲学)を教えています。

 

私にとって自然農とは単なる無農薬無肥料の栽培方法だけではなく

「この地球をラクに生きるための哲学」が秘められた

日本の適正技術だと考えています。

 

ここに載せた文章は私が自然農とパーマカルチャーについて

学び、実践し、シェアしていく中で得た

知識(知恵)、技術、思想(哲学)のすべてです。

 

現在、全国で開催している

自然農とパーマカルチャーデザイン講座でも一部、お伝えしています。

そこでは伝えきれていない大切な話をこちらには載せています。

 

この内容をまとめて出版を考えています。

もし出版に協力していただける方はいましたら、ご連絡ください♪

よろしくお願いします。

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workshop

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2月

 

〜土と出逢う〜

 

 

 

 

 

 

 

3月

 

〜根を伸ばす〜

 

 

 

 

4月

 

〜微生物と仲良しに〜

 

 

 

5月

 

〜雑草と戯れる〜

 

 

 

 

7月

 

〜里山の獣と暮らす〜

 

 

 

 

 

 

8月

 

〜タネと種〜

 

 

 

 

 

 

 

 

9月

 

〜果樹とともに〜

 

 

 

 

 

 

 

 

10月

 

〜循環のデザイン〜

 

 

 

 

11月

 

〜森林に還る〜

 

 

 

 

 

 

1月

 

〜生物多様性のなかで〜

Profile

 

そのまんま、自己紹介です♪

Journey's Diary

 

大学卒業後、国内国外旅してきて

 

撮り続けた写真と綴ってきた言葉を

まとめたものです

 

長くて多いので

暇な時に読んでください♪

Book of my journey

 

ひとり旅をはじめてから

カメラとノートを

常に持ち歩くようになりました。

 

その風景写真と短い言葉たちを

アメブロにて公開していました。

そのページをまとめたものです。

 

これまたたくさんあるので

暇つぶしにしてください。

Woodworking

 

木をメインにした工房【旅をする木】の

作品集やものづくりへの想いを

ここにまとめています。

Workshop&Seminar info

 

パーマカルチャーデザイナーとして

全国飛び回りながらさまざまなワークショップを開催しています!

興味ある方はぜひご覧ください!

My friends

 

愛すべき友たちの

HPやお店のリンク集です。

オススメの所ばかりですよ!!

作品を取り扱っているお店も

載せています。

 

全国各地に友達が居るのが自慢です(^^)