くじゅう連山 原生林の時間(とき)

<くじゅう連山 原生林の時間(とき)>

@黒岳原生林・九重連山 2023.05.30

 

 

原生林には、原生林にしか流れていない悠久の時間の流れがある。

 

そのことが俺をいまだに原生林に惹きつける理由の一つだろう。

 

地球の表面のほとんど全てに到達した人間。

それは自然を破壊し、活用してきた歴史とともに。

 

だからこそ、原生林はほとんど残っていない。

なぜ原生林が残っているのかといえば、ひとつは宗教が聖地としたことで守ったこと。

もうひとつは遠すぎて、不便すぎて開発されなかったからだ。

このどちらか両方が残っている理由である。

 

だから、その原生林に行こうと思えば時間がかかる。

アクセスルートも不便なことが多い。

近年の登山ブームでもなかなか原生林まで足を運ぶ人は少ないのだ。

 

原生林を旅すると

人間社会にはない時間の中に身を置くことになる。

不思議な感覚に陥ることになる。

まるで、この地球にはただひとり、自分しかいないかのような感覚に。

 

原生林が残っているところは

開発された天然林と比べて植生の遷移がゆっくりだ。

なぜなら、樹木が成長するには不利な条件が整っているところこそ

人間には不便でありアクセスが悪いからだ。

 

その悪条件が故に、残された原生林は一度破壊されると簡単には戻らない。

天然林が築いてきた歴史の何倍もの時間を積み重ねた深さには繊細さが同居している。

その原生林を覗くとき、不思議と生命の美しさに気がつく。

 

それは悠久の時間の流れと呼ぶのにふさわしい。

コペルニクスが定めた時間の流れとはまるで違う。

時間は誰にも同じように与えられているという説を疑ってしまうほど、違う。

 

その悠久の時間の流れに身を置くとき、

私はゆっくりと確かに身体全身で違う時間を感じるのだ。

その時間を感じるたびに、私は違う生き物になったかのように五感が冴えていく。

まるで原生林に溶けていくかのように。

 

そうして、次第に私と私以外のものの境界線が溶けていく。

 

原生林を旅しよう。

そうすれば、この世界にはさまざまな時間が流れていることに気がつくことができる。

私たちが生きる人間社会の時間だけが時間ではない。

さまざまな時間の流れに身を置くことができれば、新しい世界を開くことができる。

 

さぁ、ゆっくりと歩き出そう。

悠久の時間(とき)に歩調を合わせて。

Profile

 

そのまんま、自己紹介です♪

Journey's Diary

 

大学卒業後、国内国外旅してきて

 

撮り続けた写真と綴ってきた言葉を

まとめたものです

 

長くて多いので

暇な時に読んでください♪

Book of my journey

 

ひとり旅をはじめてから

カメラとノートを

常に持ち歩くようになりました。

 

その風景写真と短い言葉たちを

アメブロにて公開していました。

そのページをまとめたものです。

 

これまたたくさんあるので

暇つぶしにしてください。

Woodworking

 

木をメインにした工房【旅をする木】の

作品集やものづくりへの想いを

ここにまとめています。

Workshop&Seminar info

 

パーマカルチャーデザイナーとして

全国飛び回りながらさまざまなワークショップを開催しています!

興味ある方はぜひご覧ください!

My friends

 

愛すべき友たちの

HPやお店のリンク集です。

オススメの所ばかりですよ!!

作品を取り扱っているお店も

載せています。

 

全国各地に友達が居るのが自慢です(^^)